日本の官民では、中国の武漢で発生したとみられている新型コロナウイルス(COVID-19)対策を支援するためマスク・ゴーグル・防護服などの物資を援助物資として供与していますが、過去に中国ではない海外の他国の自治体の人から教えていただいた援助に関する内情の会話が私の頭の中で思い浮かびました。
中国ではない海外のとある国では、自然災害が発生したことにより海外から大量の援助物資を受入れていました。私がその自治体の職員と会話した際に、大量の援助物資が送られて良かったですねとの旨を述べたら、非常に嬉しいがこの後に援助を送ってきた団体や会社などへの優遇措置を考えないといけないので大変だとの返答がきました。私はその返答に驚いたので、詳細を聞かせてもらったところ、以下の通りでした。
企業からの支援に関しては、多量の物資を送ってきた企業に対しては、地域が復興するための事業を行う際に、優先して事業の割り振りを行う。また、復興した後に、事業を開始するために必要となる開業許可を、競合他社よりも先に与える。企業側もその旨を理解しているため、先を争って援助を行ってくる。
自治体からの支援に関しては、多量の物資を送ってきた自治体に対しては、自治体交流などを行う際に、支援の規模に応じて最大級の歓迎をする。また、その自治体の首長などにたいしては、現地の大学などの名誉教授などを授与する。自治体側もその旨を理解しているため、先を争って援助を行ってくる。
このような、寄付が行われている裏でキックバックが行われている場合があることを初めて知った私は、何とも言えない気持ちになりましたが、次の職員の言葉に少しだけ救われました。見返りを求めて援助してくるのは、欧米の方が多くて、日本の場合には見返りを求めている場合は少なく、日本が援助をしてきている最大の理由はおそらく他の自治体や企業が支援物資を送っているから周りと同調して行っているのだろうと、そして特に民間の有志により送られている援助に関しては特に便宜を図らなくていいから助かると。
どこの国でもこのようなことが発生しているわけではないことは承知しており、現在の中国ではこのような事例は発生していないと思いますが、場合によっては援助を行う側にはさまざまな意図があるということは知っておいて損はないかと思います。
アセアン10カ国情報










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