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日本の防衛省・自衛隊は、モンゴルへの能力構築支援事業として、PKO派遣に必要な道路構築分野における人材育成のための支援を8月19日に9月14日にかけて実施したことを発表した。
日本政府は、モンゴル軍工兵部隊のPKO派遣に必要な道路構築分野における人材育成に貢献することを目的として、平成26年から支援を開始していた。第1フェーズの3年間では、土地の測量から道路の設計、砂利舗装及びアスファルト舗装までの道路構築教育を実施していた。平成29年からの第2フェーズでは、様々な現場の状況に対応できるよう、より高度な技術を習得させるべく、排水設備を含む道路構築教育を実施するとともに、今後はモンゴル軍独力で道路施工ができる体制を整備するための教官養成も実施している。第2フェーズ最終年度となる今年度は、前段にモンゴル軍教官による同軍学生に対する道路構築教育への教育補佐・指導を行っていた。
今回は、今年度後段の支援として、モンゴル軍教官の指導による排水設備(暗渠)を含む道路構築実習に対し、教育補佐・指導を実施した。今回の支援は、中央県タバン・トルゴイのモンゴル軍PKOセンターで行われた。日本から派遣された要員は国際政策課能力構築支援室員1名と陸上自衛官7名の合計8名となり、支援対象はモンゴル軍工兵部隊等29名となった。今回実施した実習は、前段の教育時にモンゴル軍教官自らが作成した施工計画案に基づいて行われた。