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シンガポール沖で1月2日6時(シンガポール時間)にリビア船籍のオイルタンカー「Alyarmouk」とシンガポール船籍のバルクキャリア「Sinar Kapuas」が衝突し、推定4500トンの原油が流出している。シンガポール海事港湾庁は、現状(1月6日時点)ではこの2隻は安定した状態にあり、これ以上の原油の流出は現在確認されていないことを発表した。
この事故の発生直後は、流出した原油が近隣のインドネシア領のビンタン島などに漂流する恐れが強かったため、シンガポール海事港湾庁は国際タンカー船主汚染防止連盟(ITOPF)と共同で衛星画像および空中監視などにより原油の流出状況を確認した。その結果、この原油はビンタン島などの海岸に流れ着いていない事を確認した。シンガポール海事港湾庁は今後も継続してITOPFおよびインドネシア政府などと共同で、流出状況の確認を続けることを発表している。
同様の事件がバングラデシュでも発生しており、12月9日にタンカー2隻が衝突したことにより原油が大量に流出している。この原油が、自然保護区に指定されているシュンドルボン地域に流れ着き、イルカが死亡するなどの環境への被害が出ていることを地元メディアは報じている。
以前のニュース(シンガポールは海の安全を促進するためのキャンペーンを実施)でも報じているが、シンガポールでは普段から事故を防ぐために様々な施策を実施していたが、事故を完全に防ぐ事は難しいようだ。