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日本の独立行政法人の国際協力機構(JICA)は、ミャンマーの道路・橋梁の維持管理を実施する建設省技術者の能力向上を図る支援を実施することを発表した。
ミャンマーでは、2011年の民主化・市場経済化以降、堅調な経済成長を続けているが、過去に建設された道路・橋梁の老朽化が進んでおり、2018年4月にはミャンマー南部に位置するミャウンミャ橋が崩落し、老朽化や維持管理不足に起因する実際の被害の発生を受けていた。しかしながら、今までのミャンマーでは、主に新規の道路・橋梁の建設に注力しているために、維持管理に精通した人材の不足と効率的な維持管理手法・技術の欠如が顕著となっていた。そのため日本政府は、ミャンマーの道路・橋梁の維持管理能力強化を支援することを決定した。
今回実施する支援は「道路橋梁維持管理能力強化プロジェクト」として、30か月にわたって実施される。具体的実施する予定の事業は、道路・橋梁の維持管理サイクルの確立のため、点検・診断・記録の手法・手順の確立と年間維持管理計画の策定に関する支援を通じ、建設省の維持管理体制の整備と維持管理を実施する技術者の能力向上を図るものとなる。