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日本の国土交通省は、マレーシアでの危機管理型水位計「3L水位計」の試験施工に参加する企業の募集を開始した。
日本の国土交通省では、国土交通省「インフラシステム海外展開行動計画」や経協インフラ会議「分野別戦略(防災)」に基づき、危機管理型水位計「3L水位計」の海外展開を念頭に、各国のニーズ調査を行ってきた。ニーズ調査の結果、国内の雨量・水位観測網の整備及び一般住民向けの観測情報提供技術への関心が高いマレーシアは、観測性能・維持管理性能・価格面から 3L 水位計への関心も高く、既設機器更新や新規機器調達などの際に 3L 水位計を導入することに期待ができると判断した。そして、3L 水位計に対するマレーシアの理解を深めるために当省がマレーシアで行った現地調査などの活動により、マレーシアとの間で 3L 水位計の試験施工の実施について合意が得られた。
そのため、今後のマレーシアへの 3L 水位計導入への展開を期待し、試験施工への参加を希望する企業の募集を開始した。
試験施工の概要は、マレーシアの洪水早期警戒システム開発計画に基づき、今後の水位観測機器の追加・更新需要を念頭に、マレーシアが要求する仕様を満たす3L水位計を現地試験サイト(クアラルンプール市街地に位置するKlang川を予定)に設置し、6か月以上の水位観測を通じた観測性能・維持管理性能などの検証を行うものとなる。公募期間は、8月2日から27日となる。