春節期間の水際検疫の違反件数がコロナ前の3倍に、訪日外国人増加で農畜に影響を与える感染症侵入のリスク増加

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江藤農林水産大臣は、中国などからの訪日外国人が急増した春節期間における水際検疫に関して、違反件数が動物でコロナ前の約3倍、植物でも約1.3倍となったことを明らかにした。

2月21日に実施された江藤農林水産大臣記者会見の際に、大臣は冒頭で春節期間の水際検疫に関して、「春節期間には多くの入国者があり、アフリカ豚熱をはじめとした病気の侵入を防ぐため、厳格な水際検査を指示していました。検疫の担当者から直接話を聞きました。昨年の違反件数は、動物で20万件、植物で26万件と過去最高となり、今年の春節の期間には、違反件数が、動物でコロナ前の約3倍、植物でも約1.3倍となったところです」との旨を述べた。

その後に大臣は、「しっかり止めていただいた検疫官の方々は頑張ってくれました。動植物の検疫は、検疫探知犬もハンドラーも頑張っています。こういった方々の労をねぎらいたいと思います。水際対策は、今後の大変重要な課題ですので、日本の(農)畜産(業)を守るためにしっかり取り組んでまいりたいと考えています」との旨が述べられた。

なお、日本の農畜産業の有識者は、訪日観光客が増加すると感染症が侵入するリスクが高まるため、特に日本では未発生だがアジア各地で猛威を振るうアフリカ豚熱、果樹に被害を与える火傷病、ミカンコミバエ種群などの侵入を防ぐ必要があると指摘している。

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