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海上保安庁は、日本の海上交通路の安全確保に向けて、海賊対策のため巡視船せっつをASEAN地域に派遣することを発表した。
派遣される巡視船は、第五管区海上保安本部 神戸海上保安部所属の「巡視船せっつ」となる。予定している行動は、「公海上でのしょう戒」「ベトナム寄港」「ベトナム海上警察等との合同訓練」「日本関係船舶等との官民連携海賊対処訓練」となる。
「公海上でのしょう戒」では、フィリピン、インドネシア、シンガポール等の周辺海域の公海上における海賊行為の監視警戒を実施し、日本の海上交通路の安全確保を図る。
「ベトナム寄港」では、ベトナム・ダナンに寄港し、ベトナム海上警察第二管区本部等への表敬を実施する予定である。
「ベトナム海上警察等との合同訓練」では、ベトナム・ダナン沖において、ベトナム海上警察等との協力関係促進及び捜索救助対応能力の向上を図るため、合同訓練を実施する予定である。
「日本関係船舶等との官民連携海賊対処訓練」では、日本近海において、海上保安庁、運航会社及び民間船舶等における海賊発生情報の伝達経路を確認するとともに、日本関係船舶の海賊被害の防止及び迅速な救助体制の確立を目的として、連携訓練を実施する予定である。