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フィリピン政府とインドネシア政府は、大陸棚の境界線を平和的に確定させることなどを目的として、「大陸棚境界の画定に関する海洋・海洋問題に関する共同常設作業部会」の第1回特別会合をインドネシアのバリ島で7月6日から7日にかけて開催した。
この協議は、中国政府などが近隣諸国からの合意を得ずに一方的に設定した大陸棚や排他的経済水域などを主張し、関連諸国と紛争していることなどを背景として、フィリピン政府とインドネシア政府の間では平和的に大陸棚の境界線を画定するために実施されるものである。世界最大級であるフィリピンとインドネシアの群島国家間の海洋境界線画定は、画定に関する重要な国家的実践であり、国際法、特に海洋法の発展に寄与するものでもあるとの旨の見解を示している。
今回の会合では、両国が優先的に取り組むと宣言したセレベス海の大陸棚境界の画定に向けて土台を固めるものとなり、区切りの区域と様式、その他の技術的事項が突き合わされた。また、その他の共通の関心事である海事関連問題に関しても協議が行われた。
次回の2回目となる会合は、来年にフィリピンのマニラで開催される予定である。