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岸田文雄内閣総理大臣は、シンガポール共和国のリー・シェンロン首相と、タイ王国のプラユット・ジャンオーチャー首相兼国防大臣とそれぞれ電話会談を11月22日に実施した。
タイのプラユット首相兼国防大臣との会談では、岸田総理からは、新型コロナ対策を含む各分野における両国間の協力の進展への期待が表明された。プラユット首相からは、日本からタイに対するこれまでの200万回分以上のワクチン提供を含む新型コロナ対策支援に対する謝意が表明された。両首脳は地域情勢についても意見を交わし、岸田総理大臣から東シナ海・南シナ海情勢における一方的な現状変更の試みについて、強く反対する旨が述べられた。また、両首脳は、北朝鮮情勢についても意見交換し、拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き連携していくことを確認した。
シンガポール共和国のリー・シェンロン首相との会談では、岸田総理からは、グリーン、デジタルなどの経済分野に加えて、安全保障分野の協力も一層強化していきたい、新型コロナ対策における連携を強化していきたい旨が述べられた。リー首相からは、シンガポールが進めるスマート・ネーションと日本のデジタル田園都市構想の連携を含め、二国間関係を発展させるため日本との協力を更に強化していきたい旨が述べられた。また、両首脳は「自由で開かれたインド太平洋」と「インド太平洋に関するASEANアウトルック」の実現に向け協力を進めていくことも確認した。