独立行政法人の国際観光振興機構(JNTO:日本政府観光局)は、中国からの富裕層訪日旅行者数の増加と旅行消費の拡大促進、日本と韓国の旅行業界関係者が観光交流の協議・意見交換を行うシンポジウム開催などの案件を実施する予定である。
JNTOは、2021年度の入札等公告における、企画競争及び参加者の有無を確認する公募の実施予定情報の公表として、4つの案件を公表した。
『台湾における事業パートナーと連携したテーマ別広告事業』では、オリパラを契機とした将来的な訪日旅行の需要拡大を見据え、高所得者層や特定テーマを好む層に向けたプロモーションをすることで、往来再開後の訪日消費額アップを目指すものである。
『2021年度中国における富裕層旅行者向けツール制作事業』では、中国の富裕層旅行者層が関心を持つ「アート&カルチャー」「知られざる自然・アウトドア」を主要テーマに、魅力あるコンテンツを地方エリアから収集し、ウェブサイト及びパンフレットの制作を実施し、中国からの富裕層訪日旅行者数の増加と旅行消費の拡大促進を図ることを目的とするものである。
『日韓観光交流シンポジウムの開催および訪日促進事業』では、日本と韓国の旅行業界関係者が集い、観光交流の再開・拡大に向けた協議・意見交換を行う「日韓観光交流シンポジウム」及び韓国の旅行業界関係者を対象とした「観光地視察」を実施するものである。
『令和3年度中国市場における訪日旅行促進のための写真・動画コンテスト事業』では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される令和3年度において訪日旅行への興味関心の更なる向上を目指すため、訪日旅行経験のある中国の一般層から、日本の観光やスポーツをテーマとした写真・動画をインターネット上で募集し、応募作品を特設サイト内にて公開するとともに、優秀作品を選定し、表彰するコンテストを行うものである。