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日本の独立行政法人の国際協力機構(JICA)の北岡伸一理事長は、ブータン国のロテ・ツェリン首相とオンラインで会談した。
会談では、北岡理事長からブータン政府が徹底した水際対策や感染者対応などにより、新型コロナウイルスのパンデミックを防ぎ、死者を出していないことに対する賛辞が伝えられた。また、開発途上国における医療施設の整備を核とする人材育成や検査体制の強化なども含めた保健医療システムを強化する取り組み『世界保健医療イニシアティブ』(仮称)と銘打った協力を展開したいとの旨を表明した。
ロテ首相からは、日本政府やJICAの今までの長年の協力に対する謝意が示されるとともに、ブータン政府の新型コロナウイルスへの対応状況や、経済への影響、今後の復興に向けた取り組みなどについて説明が行われた。『世界保健医療イニシアティブ』に関しては、このような協力はまさに今、世界に求められているものであるとして、協力への期待を表明した。
なお、日本政府によるブータンへの新型コロナウイルス関連の支援は、感染症対策及び保健・医療体制整備のための支援「経済社会開発計画」として総額3.0億円の無償資金協力を実施している。