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日本政府は、パラオの海上安全・インフラ改善とアワ・オーシャン会合の開催を支援するため、2件の合計で7.5億円となる無償資金協力を実施する。
パラオの海上安全・インフラ改善の支援は、「海上安全及びインフラの改善等のための支援(経済社会開発計画)」として、供与額が3.5億円で実施される。パラオは、国土が広大な海域に散らばり国内市場が小さく国際市場から地理的に遠いなどの太平洋島嶼国に共通する開発上の困難を抱えており、現在では船舶の夜間航行等に必要な航路標識が十分に整備されていないために、監視船を含む船舶の安全航行等に支障をきたしている。そのため日本政府は、パラオ政府に対して船舶などの海上安全作業機材を供与することにより、海上安全及びインフラの改善等を図る。
アワ・オーシャン会合の開催支援は、「持続可能な開発目標14実施推進計画(UNOPS連携)」として、供与額が4.0億円で実施される。パラオが主催する海洋に関する国際会議であるアワ・オーシャン会合が今年の8月に開催されるが、パラオではこの会合の開催に必要なインフラや物資等が十分でない状況にあった。そのため日本政府は、パラオ政府に対して参加者の移動用及び警備用の車両等を供与してアワ・オーシャン会合の開催を支援することで、SDG14の達成への貢献や海洋環境の改善及び海洋に関する産業の持続的な発展を図る。