群馬県は、外国人介護人材の定着と介護福祉士養成施設に在籍する外国人留学生に質の高い教育を提供することなどを目的として、事業者や学校などに最大で20万円の補助金を交付する。
群馬県では、介護業務に従事する又はしようとする外国人介護人材が円滑に就労し、職場定着できるようにするため、介護事業者が行う取り組みの経費の一部を補助する事業を実施することとなった。また、介護福祉士養成施設に在籍する外国人留学生に質の高い教育を提供し、介護福祉士国家試験に合格できるようにするためにも、外国人留学生が在籍する介護福祉士養成施設が行う教員の質の向上に資する研修等に要する経費の一部を補助する事業も実施する。
支援対象となる取り組みは、『外国人介護人材を雇用する(雇用予定を含む)介護サービス事業者が行う取組』と『介護福祉士試験を受験する意志を有する外国人留学生が在籍する介護福祉士養成施設が行う留学生への教育の質の向上に必要な取組』となる。
『外国人介護人材を雇用する(雇用予定を含む)介護サービス事業者が行う取組』に関しては、「外国人材が母国を出国する前に雇用予定先の介護施設等と行うオンラインによる通話」「介護業務マニュアルの翻訳」「多言語翻訳機の購入又はリース」「外国人介護職員の日本語学習」「日本人介護職員の異文化理解に資する教育・研修の受講」「教材の購入、外部講習等の受講、日本語講師による教育」「その他外国人介護職員の介護福祉士の資格取得に必要と考えられる取組」「孤立防止やホームシック等のメンタルケア」「地域の日本人や外国人との交流を促進するための交流会開催」「その他外国人介護職員の生活支援に必要と考えられる取組」などとなる。
『介護福祉士試験を受験する意志を有する外国人留学生が在籍する介護福祉士養成施設が行う留学生への教育の質の向上に必要な取組』に関しては、「留学生向けの介護福祉士試験対策教材の作成」「教員の異文化理解に資する教育・研修の受講」「その他留学生への教育の質の向上に必要と考えられる取組」などとなる。
補助対象者は、介護サービス事業者並びに社会福祉士及び学校又は養成施設となる。補助基準額は1施設あたり300,000円となる。補助金額は、補助対象経費の実支出額と補助基準額を比較して低い方の金額に2/3を乗じて得た額となる。