海外若者に日本の科学技術を体験へ、中国は日本の若手科学技術関係者の招へいも

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日本の国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)は、産学官連携で海外の若者を日本に招へいし日本の科学技術を体験してもらう事業である『さくらサイエンスプログラム』における、2021年度公募における第3回申請受付を開始している。

『さくらサイエンスプログラム』の目的は、「科学技術イノベーションに貢献しうる海外の優秀な人材の養成・確保および継続的交流の促進」「日本の教育・研究機関のグローバル化の促進」「日本と海外の国・地域との友好関係の強化」となる。このプログラムにおける2021年度の公募は3回に分けられて実施されており、今回は第3回目の公募が9月1日から11月5日にかけて実施されている。

支援可能な経費は、「渡航費:国際航空券費、国外滞在費、査証手数料」「国内旅費:招へい者の国内旅費、協力者の国内旅費」「プログラム経費:見学料、意見交換会費用、消耗品、利用料、製作費等」「謝金:通訳者、講師・講演者等、TA・学生アルバイト、ホームステイ謝礼」「不課税取引等に係る消費税相当額」などとなる。1件あたり100万円未満となる。

なお、過去には、この『さくらサイエンスプラン』の実績により、中国科学技術部が主催する「中国政府による日本の若手科学技術関係者招へいプログラム」も実施されている。2019年におけるプログラムでは、中国科学技術部の招へいにより、約250人の行政官などが、3回に分かれて訪中しており、清華大学・北京大学・中国科学院などを視察し、中国の各市を訪問し、各地の地方科学技術政策・大学・企業・ハイテクパーク・健康医療介護の現場を訪問していた。参加者からは、「地理や文化的にも近い日本は、率先して中国と協力していくべきと感じた」「世界の科学大国となった中国との交流無しでは、日本の科学力はさらに衰退すると感じた」「日本の基礎研究と、中国の実用的研究、お互いの長所を生かした連携は今後一層重要になると思う」などの声があげられていた。

JSTの上席フェローは、日本の将来にとっては、急速に発展する中国とより緊密な協力は必須であり、中国政府による「中日青年科学技術交流事業」は誠にありがたいものであり、今後も日中交流が益々盛んになることを心から祈念しているとしている。

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