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日本にいる技能実習生が、ベトナム・中国・インドネシア・フィリピン・タイ・カンボジア・ミャンマーなどの言葉で、暴力やセクハラなどの緊急を要することの相談を行うことが可能な窓口『技能実習SOS・緊急相談専用窓口』が開設された。
外国人技能実習機構は、新型コロナウイルス感染症の雇用への影響等により、技能実習生からの相談件数が増加する中、技能実習生の一層の保護を図る観点から、暴行、脅迫、その他人権を侵害する行為などの緊急案件を迅速に把握し、技能実習生の一時保護や実習実施先に対する臨時検査を一体的に行うことにより、技能実習生が安全・安心に技能の習得等を行うことができるよう支援するため、『技能実習SOS・緊急相談専用窓口』を4月21日に開設した。
この窓口では、電話やメールで受け付けた緊急案件について、外国人技能実習機構本部内に、実習実施先等に対する実地検査を行う指導課と、技能実習生に対して一時保護や実習先変更支援を行う援助課の職員からなる「SOS対応チーム」を設置して、情報を共有・分析、緊急性の判断を行い、迅速に対応する。このチームが技能実習生の宿泊先確保や実習実施先に対する臨時検査の実施など対応方針を決定し、地方事務所・支所に対して一元的に指示を行う。緊急案件として想定される事例では、『殴られている』『強制的に帰国させられる』『事業主からセクハラを受けている』『病気で動けないのに病院に連れて行ってもらえない』などとなる。対応言語は、ベトナム語・中国語・インドネシア語・フィリピン語・英語・タイ語・カンボジア語・ミャンマー語となる。