文部科学省は、2020年度「国費外国人留学生の優先配置を行う特別プログラム」の選定を行った結果、71件のプログラムを採択した。
「国費外国人留学生の優先配置を行う特別プログラム」は、大学(大学院、学部)の優れた留学生受入れプログラムに対して、国費外国人留学生制度を活用した支援(国費留学生の優先的な配置枠を付与)を行うことにより、各大学において優秀な留学生を獲得する仕組みの構築を促すことを目的としている。この取り組みにより、各大学における留学生獲得戦略と受入体制の強化が図られ、ひいては日本の留学生の受入れの拡大と高等教育における国際競争力の強化を目指すものでもある。
今回の審査では、52大学より計81件(大学院:69件、学部:12件)の申請を受け付けていた。この申請に対して、文部科学省の国費外国人留学生選考委員会国費外国人留学生の優先配置を行う特別プログラム専門部会において書面審査、ヒアリングを実施した結果、71件(大学院61件、学部10件)のプログラムが採択された。
・採択されたプログラムの一部抜粋
室蘭工業大学「民間企業との包括連携を活用したPBL型AI教育プログラム」
東北大学「ディジタル・トランスフォーメーションを推進するデータ科学・AI実践人材の育成」
群馬大学「日系企業人材育成のための知能・制御教育プログラム」
東京海洋大学「海洋産業イノベータ人材育成プログラム」
北陸先端科学技術大学院大学「データサイエンスに基づくグローバル環境・エネルギー・健康イノベーションプログラム」
京都大学「人工知能・データ科学分野の国際的高度研究者育成プログラム」
大阪大学「ポストコロナ社会のためのロボティクス技術者養成特別プログラム」
大阪大学「量子ビームとデータ科学の連携が拓く放射線科学の基礎・応用人材育成プログラム」
神戸大学「サステイナブル材料開発に資する教育プログラム」
奈良先端科学技術大学院大学「情報科学分野における、新生活様式に対応した留学生と日本人学生の協働型教育研究」
広島大学「Digital Developmentを牽引するグローバルリーダー育成プログラム」
九州工業大学「先進的支援ロボット工学の国際展開を担う人材育成プログラム」
立命館大学「高度専門外国人材および先端ICTリーダーを育成するリカレント型教育プログラム」
千葉大学「イノベーション・デザイン・スクール・プログラム」
横浜国立大学「情報環境の高度化に対応するための数理科学・情報学の融合した人材育成プログラム」
岡山大学「サイバーフィジカルセキュリティ人材育成プログラム」
埼玉大学「環境社会基盤国際プログラム」
横浜国立大学「開発途上国を対象とした国際都市基盤学特別プログラム」
新潟大学「実践的社会連携力を有する高度理工系人材育成プログラム」
筑波大学「際マテリアルズイノベーション学位プログラム」
電気通信大学「AIと量子科学の融合が創るイノベーティブ人材群~新型コロナ時代のグローバル教育プログラム~」
東京大学「国際的な社会基盤高度人材育成のための実践型教育プログラム」
東京工業大学「データ科学とマテリアル研究・開発力を融合した高度人材育成プログラム」
東京工業大学「超学際研究を担うグローバルリーダー育成プログラム」
金沢大学「エネルギー・環境技術を担う国際インタラクティブ工学人材育成プログラム」
岐阜大学「アジアと日本の共発展を目指すグローカル土木リーダープログラム」
静岡大学「光応用・イメージングを中心とした学際分野における中東欧・アジア地域国際連携教育プログラム」
名古屋大学「アジアと日本の共発展を目指すグローカル土木リーダープログラム」
九州大学「分子システム化学国際コース」
九州工業大学「国際連合と連携した宇宙能力構築のための宇宙工学国際コース」
東北大学「災害リスクマネジメント国際コース」
長崎大学「国際水環境工学プログラム」
新潟大学「「食べる」を起点とする歯科医療リーダー養成プログラム」
東京医科歯科大学「歯科医学グローバルリーダーシップキャンパス」
滋賀医科大学「医療データサイエンスを基盤とするグローバルリーダー育成プログラム」
徳島大学「モンゴルとASEAN諸国における国際高度医療人育成プログラム」
熊本大学「健康寿命の延伸を目指した研究者養成プログラム」
大阪市立大学「新興・再興感染症に即応しうるリーダーシップ育成プログラム」
北海道大学「国際バイオリソースプラットフォーム構築に向けた指導的研究者養成プログラム」