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独立行政法人の国際協力機構(JICA)は、ミャンマーの基礎インフラの整備と地方の貧困削減に貢献するため、ミャンマー政府との間で6事業・総額約1250億円を限度とする円借款貸付契約を締結した事を発表した。

日本政府はミャンマー政府が民主化に舵をきった後の2013年に、25年ぶりに円借款の供与を再開し今までに15件の円借款を実施している。しかしながらミャンマーでは、基礎インフラはまだ多くの課題を抱えているため、JICAは新たに6件の円借款貸付契約を締結した。

「バゴー橋建設事業(Bago River Bridge Construction Project)」は借款金額が約310億円となる。この事業は、ティラワ経済特別区の開発に伴い交通量が増大する予想されるヤンゴン市とティラワSEZを含むタンリン地区間を結ぶバゴー川に橋梁を整備するものである。

「貧困削減地方開発事業(フェーズ2)(Regional Development Project for Poverty Reduction Phase II)」は借款金額が約239億円となる。この事業は、ミャンマー全土における貧困層の削減を目指して、道路・橋梁・給水・電力等の生活基礎インフラの新設・改修・設置等を行うものである。

「農業・農村開発ツーステップローン事業(Agriculture and Rural Development Two Step Loan Project)」は借款金額が約151億円となる。この事業は、ミャンマーの農業・農村金融セクターの近代化に寄与するため、ミャンマー農業開発銀行への中長期資金供給を通じた農家等へのツーステップローン供与と同銀行への能力向上支援を実施するものである。

「ヤンゴン都市圏上水整備事業(フェーズ2)(第一期)(Greater Yangon Water Supply Improvement Project( Phase II) (I))」は借款金額が約250億円となる。この事業は、ヤンゴン市内の上水道サービスの改善を図る事を目的として、ヤンゴンにおいてコッコア川を水源とする浄水場及び関連する送配水施設を新設・改修するものである。

「地方主要都市配電網改善事業(Power Distribution System Improvement Project in Major Cities)」は借款金額が約48億円となる。この事業は、地方都市の電力供給の改善を図る事を目的として、地方主要都市において配電網設備を改修・増強するものである。

「ヤンゴン・マンダレー鉄道整備事業フェーズI(II)(Yangon-Mandalay Railway Improvement Project Phase I (II))」は、借款金額が250億円となる。この事業は、ヤンゴンからタングー間において、老朽化した施設・設備の改修・近代化、新規車両の調達を実施するものである。

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  • ベトナムのヴィンロン省出身です。日本企業は今ベトナムに巨額の投資をしているのですが、この機会にぜひヴィンロン省にも投資をお考えてみてはいかがですか。ヴィンロンは農業が盛んな地域で、サイゴンとカントーの間にあり、人口102万人もいるという地理的にも有利で,人材的にも豊富です。

  • 失礼します。いつもニュースを拝見しているヤンゴン在住者です。上記記事の今年1月のレートは、1ドル=1030チャットの誤りではないでしょうか。上記のレートでは、急激なチャット高が進んでいることになってしまいます。また、出典が書かれていませんが、参考までに書いて頂けると、読者のためになるのではないかと思います。僭越ですが、よろしくお願い致します。

  • インドネシアは盗品とわかって購入する恥知らず。
    しかも情報垂れ流し。
    日本は経済制裁すべきですな

  • 毎々、興味深く拝読しております。
    有益な情報を発信して頂きまして誠にありがとうございます。

    さて、本記事についてですが、宜しければ記事のソースを教えて頂けないでしょうか?

  • 日米間も過去を乗り越えることに成功した。越米間はちょっと状況あ違うだろうが、なんとか過去を乗り越え、発展した関係になってほしい。このままでは、中國の思うツボだ。

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