3年前のクリスマスを私はベトナム国のホーチミン市で過ごしました。
ベトナム国は仏教国ですから日本と同じようにさほどクリスマスについては盛り上がらないと考えていましたが、夜の市内はイルミネーションで飾り付けをされ若い人達が大勢バイクで繰り出していました。暖かい国のクリスマスはオーストラリアで何度か経験していましたが、ホーチミンではあまりサンタさんには出会う事がなかったように記憶しています。こうしたイベントが盛り上がるのはやはり若い人達のパワーによるのでしょうね。イルミネーション(光)、音楽そしてお酒が若い人達を大いに燃え上がらせていました。
ホーチミン市にも家電量販店があり、クリスマスシーズンにはテレビや炊飯器などの電化製品がとても良く売れます。当時はクレジットカードよりも現金が多く使われていましたが、最近は銀行口座を持つ人が増え、クレジットカードも多く使われだしたと聞いています。中国ではほとんど現金が使われていないというお話をよく聞きますが、仮想通貨が使われ始めている事も考えますと大きな変化が起こっているのだと考えさせられてしまいます。グローバルになってはいけない分野までもがグローバル化されてきているようで心配になります。
シンガポールのオーチャード通りのクリスマスの飾りつけは、東南アジアでは最大規模ではないかと思います。発展途上国が多い東南アジアでは、電力がとても重要で貴重です。しかしこのクリスマスシーズンだけは各国政府がイルミネーション(光)を歓迎しています。それはこの光が今後の国の発展を象徴しているように感じる事ができるからなのではないでしょうか。
ホーチミン市の中心部にはとても歴史を感じさせてくれる教会があります。ホーチミンの観光名所にもなっているサイゴン大教会(聖マリア大聖堂とも呼ばれる)です。フランスの植民地時代に建てられたものですが、普段は観光名所として多くの観光客が訪れます。ただし夜はひっそりとしています。クリスマスシーズンも意外にひっそりとしていたように記憶しています。ホーチミン市の人々を140年以上見守り続けているこの教会は今年のクリスマスにはどんな表情を見せてくれるのでしょうか。この教会の建物にそっと触れるだけで大サイゴン時代の喧騒が今にも聞こえてきそうな感じがするのは私だけではないでしょうね。
【著者プロフィール】
三浦純一 66歳
フォーバル・ベトナムのシニアアドバイザーとして2年。主にホーチミンでの現地法人立上げ、工業団地進出支援。ベトナムでの進出支援はほとんど製造業で約7社。
サイエスト株式会社 海外進出支援サービス 「グローバル顧問」所属
http://www.globalkomon.com
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ベトナムのヴィンロン省出身です。日本企業は今ベトナムに巨額の投資をしているのですが、この機会にぜひヴィンロン省にも投資をお考えてみてはいかがですか。ヴィンロンは農業が盛んな地域で、サイゴンとカントーの間にあり、人口102万人もいるという地理的にも有利で,人材的にも豊富です。
失礼します。いつもニュースを拝見しているヤンゴン在住者です。上記記事の今年1月のレートは、1ドル=1030チャットの誤りではないでしょうか。上記のレートでは、急激なチャット高が進んでいることになってしまいます。また、出典が書かれていませんが、参考までに書いて頂けると、読者のためになるのではないかと思います。僭越ですが、よろしくお願い致します。
インドネシアは盗品とわかって購入する恥知らず。
しかも情報垂れ流し。
日本は経済制裁すべきですな
こんなの泥棒国家支援するな!
中国に頼め
何を偉そうに・・
賄賂もらって情報流しただけじゃないか!
毎々、興味深く拝読しております。
有益な情報を発信して頂きまして誠にありがとうございます。
さて、本記事についてですが、宜しければ記事のソースを教えて頂けないでしょうか?
日米間も過去を乗り越えることに成功した。越米間はちょっと状況あ違うだろうが、なんとか過去を乗り越え、発展した関係になってほしい。このままでは、中國の思うツボだ。