今回は皆様と一緒に東南アジアの国々の第二の都市(首都圏に次ぐ都市)を考えてみたいと思います。
フィリピンの首都はマニラです。マニラ首都圏には約1,300万人の人々が住んでいると言われています。特にケソンには300万人、マニラには200万人もの人々がいます。さてそれではマニラ首都圏に次ぐ都市は?というと、ダバオになります。約150万人の人口を擁するダバオですが、現在のドゥテルテ大統領が7期ダバオ市長を務めていました。次はインドネシアですが首都のジャカルタは約1,000万人の人口です。これに次ぐのがスラバヤになります。約300万人の人々が住んでいます。スラバヤはジャカルタをかなり意識していると言われています。次はタイですが首都のバンコクには約600万人の人々が住んでいます。第二の都市は人口30万人のノンタブリーとなります。ノンタブリーはバンコクに隣接をしている衛星都市となります。第二の都市の人口が首都のわずか5%ですから、タイではバンコクへの一極集中が極度に進んでいると考えられるかと思います。マレーシアは首都のクアラルンプールが約200万人で第二の都市のスバン・ジャヤが100万人となります。比較的名が知れているイポーやジョホールバルなども80万人、50万人となっています。あまり首都圏への一極集中はないようですね。最後にベトナムですが首都のハノイが800万人弱ですが、ホーチミンは800万人超となっています。これに次ぐのがカントーで160万人程度です。
東南アジアの都市を人口からみてきましたが、マニラ首都圏、ジャカルタ、ホーチミンはほぼ東京と同じ規模まで来ているようです。2050年頃には軽く抜かれてしまっているのかも知れません。人口の大きさは経済規模に直接影響しますので、経済の規模もかなり変化していきそうですね。そうなるとこうした都市からの観光客が大勢日本に押しかけて来るのではないでしょうか。インドネシア語やベトナム語が必要になるかも知れません。インドネシア語は難しくないように思えますが、ベトナム語は難しそうですね。この他にもイスラム教、ハラール食、社会主義体制などにも理解を深めて行かなければいけません。アジアの一員としてまずはアジアの様々な文化に触れて理解した上で、彼らと一緒に成長していく事が大事なのではないでしょうか。
そしてもう一つ、気を付けたいのは首都への一極集中です。日本は東京、横浜、大阪、名古屋、札幌、福岡とそれなりに中核都市が頑張っています。マレーシアも一極集中ではありません。首都への一極集中だとどうしても格差を生んで社会の安定を阻害する事になってしまいます。タイが政治的な混乱を続けているのにはそうした要因もあるのではないでしょうか。地方の都市が持っている魅力と文化を存続させていく事が重要となってきているのではないでしょうか。
※人口の数値は参考値としてご理解願います。
【著者プロフィール】
三浦純一:1950年生まれ
フォーバル・ベトナムのシニアアドバイザーとして2年。主にホーチミンでの現地法人立上げ、工業団地進出支援。
サイエスト株式会社 海外進出支援サービス 「グローバル顧問」所属
http://www.globalkomon.com
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ベトナムのヴィンロン省出身です。日本企業は今ベトナムに巨額の投資をしているのですが、この機会にぜひヴィンロン省にも投資をお考えてみてはいかがですか。ヴィンロンは農業が盛んな地域で、サイゴンとカントーの間にあり、人口102万人もいるという地理的にも有利で,人材的にも豊富です。
失礼します。いつもニュースを拝見しているヤンゴン在住者です。上記記事の今年1月のレートは、1ドル=1030チャットの誤りではないでしょうか。上記のレートでは、急激なチャット高が進んでいることになってしまいます。また、出典が書かれていませんが、参考までに書いて頂けると、読者のためになるのではないかと思います。僭越ですが、よろしくお願い致します。
インドネシアは盗品とわかって購入する恥知らず。
しかも情報垂れ流し。
日本は経済制裁すべきですな
こんなの泥棒国家支援するな!
中国に頼め
何を偉そうに・・
賄賂もらって情報流しただけじゃないか!
毎々、興味深く拝読しております。
有益な情報を発信して頂きまして誠にありがとうございます。
さて、本記事についてですが、宜しければ記事のソースを教えて頂けないでしょうか?
日米間も過去を乗り越えることに成功した。越米間はちょっと状況あ違うだろうが、なんとか過去を乗り越え、発展した関係になってほしい。このままでは、中國の思うツボだ。