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岸田政権は、メルコスールに含まれるパラグアイ外相が日本への農畜産物の大幅な輸出拡大を目指しEPA交渉を行うと表明しているが、このメルコスールとの間で第5回日・メルコスール経済関係緊密化のための対話を4月9日に開催した。

メルコスール(南米南部共同市場)とは、1995年に域内の関税撤廃等を目的に発足した関税同盟であり、加盟国はアルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、ベネズエラ、ボリビアとなる。

日本政府では、2012年6月に、民主党政権時の松本剛明外務大臣が、第41回メルコスール首脳会合にて、日・メルコスール経済関係緊密化のための対話の立ち上げを提案し、2012年11月に第1回対話がブラジリアにて開催され、自民党政権もこの方針を引き継ぎ、その後も継続して対話が実施されていた。

今回は、第5回日・メルコスール経済関係緊密化のための対話が開催された。日本側からは、野口泰外務省中南米局長を始めとする外務省、経済産業省、農林水産省等の関係者が出席した。メルコスール側からは、ウィルマ・パトリシア・フルートス・ルイス・パラグアイ経済・統合担当外務副大臣を始めとするパラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジルの各国の関係者がそれぞれ出席した。

今回の対話では、日本とメルコスールの戦略的な連携を今後、一層強化していく観点から、双方の貿易及び投資の現状について情報交換するとともに、日本とメルコスールの間の幅広い分野における協力について意見交換を実施した。

なお、パラグアイの外相は、4月から日本とのEPA交渉を始めると表明している。メルコスールとしては、日本への農畜産物の大幅な輸出拡大を目指していることから、EPAが決定した際には、日本の国内農業へ多大な影響を与え、食料自給率がかなり低下するとの指摘もでている。また、日本の経団連では、岸田首相に日本メルコスールEPAの早期実現を求めている。

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  • ベトナムのヴィンロン省出身です。日本企業は今ベトナムに巨額の投資をしているのですが、この機会にぜひヴィンロン省にも投資をお考えてみてはいかがですか。ヴィンロンは農業が盛んな地域で、サイゴンとカントーの間にあり、人口102万人もいるという地理的にも有利で,人材的にも豊富です。

  • 失礼します。いつもニュースを拝見しているヤンゴン在住者です。上記記事の今年1月のレートは、1ドル=1030チャットの誤りではないでしょうか。上記のレートでは、急激なチャット高が進んでいることになってしまいます。また、出典が書かれていませんが、参考までに書いて頂けると、読者のためになるのではないかと思います。僭越ですが、よろしくお願い致します。

  • インドネシアは盗品とわかって購入する恥知らず。
    しかも情報垂れ流し。
    日本は経済制裁すべきですな

  • 毎々、興味深く拝読しております。
    有益な情報を発信して頂きまして誠にありがとうございます。

    さて、本記事についてですが、宜しければ記事のソースを教えて頂けないでしょうか?

  • 日米間も過去を乗り越えることに成功した。越米間はちょっと状況あ違うだろうが、なんとか過去を乗り越え、発展した関係になってほしい。このままでは、中國の思うツボだ。

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