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フィリピン外務省は、2023年7月21日に公開予定である映画『バービー』に中国政府が他国の了承を得ずに一方的に主張している九段線が登場していることに関して、単なるフィクションであり特段の問題はないとの認識を示した。

新作映画『バービー』は、配給はアメリカ合衆国のワーナー・ブラザース、監督はグレタ・ガーウィグ氏、主演はマーゴット・ロビー主演が務めている映画となる。この映画は、世界的にヒットした着せ替え人形バービーの実写化したものとなる。

ベトナム政府では、『バービー』が7月21日に公開される予定であったため、事前に映画内容の確認をした結果、ベトナム国内における上映を許可しなかった。その理由は、作中において、中国がベトナムの了承を得ずに一方的に主張している境界線である「九段線」を示した地図が登場するシーンがあるためであった。

配給元であるアメリカのワーナー・ブラザースは、中国に進出をすることを目的として、2015年に中国の投資ファンドのチャイナ・メディア・キャピタルと合弁会社を設立しており、中国当局の意向に従わざるをえない状況となっていた。そのためか、今回の「九段線」の問題に関しては、特に何かの主張をしたいわけではないとの旨の見解を示していた。

フィリピン政府では、この問題を調査した結果、「九段線」は架空の世界における架空の線であるだろうとして、深い意味はないだろうとの見解を示した。しかしながら、誤解を防ぐためにも、国内の映画テレビ審査分類委員会に対して、適切な対応を行うように指示をした。フィリピン国内メディアによると、地図にぼかしを入れるよう要請したとしている。

なお、日本国内でも映画『バービー』は8月11日に公開される予定であるが、日本版では「九段線」に関しては、どのような対応が取られるかは、現時点では不明である。

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  • ベトナムのヴィンロン省出身です。日本企業は今ベトナムに巨額の投資をしているのですが、この機会にぜひヴィンロン省にも投資をお考えてみてはいかがですか。ヴィンロンは農業が盛んな地域で、サイゴンとカントーの間にあり、人口102万人もいるという地理的にも有利で,人材的にも豊富です。

  • 失礼します。いつもニュースを拝見しているヤンゴン在住者です。上記記事の今年1月のレートは、1ドル=1030チャットの誤りではないでしょうか。上記のレートでは、急激なチャット高が進んでいることになってしまいます。また、出典が書かれていませんが、参考までに書いて頂けると、読者のためになるのではないかと思います。僭越ですが、よろしくお願い致します。

  • インドネシアは盗品とわかって購入する恥知らず。
    しかも情報垂れ流し。
    日本は経済制裁すべきですな

  • 毎々、興味深く拝読しております。
    有益な情報を発信して頂きまして誠にありがとうございます。

    さて、本記事についてですが、宜しければ記事のソースを教えて頂けないでしょうか?

  • 日米間も過去を乗り越えることに成功した。越米間はちょっと状況あ違うだろうが、なんとか過去を乗り越え、発展した関係になってほしい。このままでは、中國の思うツボだ。

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