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日本ではサンゴ礁の保全活動は、企業・NGOなどにより行われているが、日本と同じ島国のインドネシアにおいては日本以上にサンゴの保全活動および研究活動が行われている。世界的にはサンゴ礁は減っているという調査結果もあるが、インドネシアにおいては回復しているという報告もされている。このインドネシアで2014年4月17日にインドネシア国立科学院(LIPI)にて「インドネシアのサンゴ研究会」が開催された。

この研究会の中でLIPIのシニア調査員であるSuharsono博士は以下の考えを述べた。

・自然発生した被害に関しては自然回復が可能である
・しかしながら、人的な原因の場合は自然回復に多大な時間を要する、
・サンゴを保護する活動として、人類の活動による被害を縮小することに最も焦点を向けるべき

LIPIでは1992年からサンゴ礁保全団体であるCOREMAPを通してサンゴ礁の保護に努めている。そのCOREMAPによるインドネシアのサンゴ礁の現状調査(2013年までの調査)によると、1135箇所を調べた結果、30.4パーセントのインドネシアのサンゴ礁が、悪い状態もしくはかなり悪い状態となっている。5.29パーセントのみが非常に良い状態であり、27.14パーセントは良い状態で、37.18パーセントは十分な状態である。そのため、現状では悪い状態の箇所も多いが、1993年の調査から比較するとサンゴ礁は改善の兆しを見せている。

世界的にはサンゴ礁は減っているという調査結果もあるがインドネシアにおいては少しずつではあるが回復しており、このノウハウが世界的に広まれば、世界的な減少傾向に歯止めがかかるかもしれない。

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  • ベトナムのヴィンロン省出身です。日本企業は今ベトナムに巨額の投資をしているのですが、この機会にぜひヴィンロン省にも投資をお考えてみてはいかがですか。ヴィンロンは農業が盛んな地域で、サイゴンとカントーの間にあり、人口102万人もいるという地理的にも有利で,人材的にも豊富です。

  • 失礼します。いつもニュースを拝見しているヤンゴン在住者です。上記記事の今年1月のレートは、1ドル=1030チャットの誤りではないでしょうか。上記のレートでは、急激なチャット高が進んでいることになってしまいます。また、出典が書かれていませんが、参考までに書いて頂けると、読者のためになるのではないかと思います。僭越ですが、よろしくお願い致します。

  • インドネシアは盗品とわかって購入する恥知らず。
    しかも情報垂れ流し。
    日本は経済制裁すべきですな

  • 毎々、興味深く拝読しております。
    有益な情報を発信して頂きまして誠にありがとうございます。

    さて、本記事についてですが、宜しければ記事のソースを教えて頂けないでしょうか?

  • 日米間も過去を乗り越えることに成功した。越米間はちょっと状況あ違うだろうが、なんとか過去を乗り越え、発展した関係になってほしい。このままでは、中國の思うツボだ。

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