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三井物産株式会社は、東南アジアの化学品販売大手であるベン メイヤー社(Behn Meyer)とシンガポールに投資会社を設立し、ミャンマーの肥料事業に参入することを発表した。

ミャンマーでは、日本の約2.8倍の農用地面積と約1.8倍の国土があることから、今後の農産業の発展が期待されていた。また、ミャンマーにおける肥料へのニーズは100万トン超の水準で推移しているが、近隣諸国のベトナムやタイなどと比較した場合には、肥料市場は約5分の1程度となっているため、今後の肥料市場は拡大するとみられていた。そのため三井物産では、この肥料市場を獲得するためミャンマーへの進出を決定した。

三井物産が今回提携を実施するのは、175年の歴史を持つベンメイヤー社となる。両社はシンガポールに「BMM VENTURE (S) PTE. LTD.(ビーエムエム ベンチャー)」を設立する。この会社が、現地パートナーの「Myanmar Agribusiness Public Corporation(MAPCO)」と共同で、ミャンマーにおける粒状配合肥料の製造・販売及び輸入肥料の販売を行うことを目的とした「Agri First Co.,Ltd.(アグリ ファースト)」を設立する。この設立した会社では、ティラワ工業団地内に約12億円を投じて年間10万トン規模の粒状配合肥料の製造設備を建設し、2017年5月の操業開始を目指している。

三井物産は、今後もミャンマーなどの東南アジアにおける肥料・農業資材関連ビジネスへの取り組みを強化し、この地域における農産業の発展と、全世界の食の安定供給への貢献を目指していく方針であることを表明している。

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  • ベトナムのヴィンロン省出身です。日本企業は今ベトナムに巨額の投資をしているのですが、この機会にぜひヴィンロン省にも投資をお考えてみてはいかがですか。ヴィンロンは農業が盛んな地域で、サイゴンとカントーの間にあり、人口102万人もいるという地理的にも有利で,人材的にも豊富です。

  • 失礼します。いつもニュースを拝見しているヤンゴン在住者です。上記記事の今年1月のレートは、1ドル=1030チャットの誤りではないでしょうか。上記のレートでは、急激なチャット高が進んでいることになってしまいます。また、出典が書かれていませんが、参考までに書いて頂けると、読者のためになるのではないかと思います。僭越ですが、よろしくお願い致します。

  • インドネシアは盗品とわかって購入する恥知らず。
    しかも情報垂れ流し。
    日本は経済制裁すべきですな

  • 毎々、興味深く拝読しております。
    有益な情報を発信して頂きまして誠にありがとうございます。

    さて、本記事についてですが、宜しければ記事のソースを教えて頂けないでしょうか?

  • 日米間も過去を乗り越えることに成功した。越米間はちょっと状況あ違うだろうが、なんとか過去を乗り越え、発展した関係になってほしい。このままでは、中國の思うツボだ。

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