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日本政府は、スリランカの違法薬物対策と若手行政官などの人材育成を支援するため、合計で約4.7億円の無償資金協力を実施することを発表した。

スリランカはインド洋の航路上に位置しており、違法薬物流通の中継地点となるとともに国内にも違法薬物が流入し社会問題化しており、特に近年は同国内で若年層にも違法薬物の乱用が広がっており、スリランカ政府は違法薬物対策を重要課題の1つに位置付けていた。そのため日本政府は、この違法薬物対策の支援と合わせて、人材育成の支援も実施することを決定した

違法薬物対策を支援するための無償資金協力は、「経済社会開発計画」として、供与額2億円により実施される。この支援は、スリランカに対して違法薬物検知機などを供与することにより、同国の違法薬物対策分野における能力向上を図るものとなる。

人材育成を支援するための無償資金協力は、「人材育成奨学計画」として、供与額2.69億円により実施される。この支援は、スリランカの若手行政官などが、日本で修士または博士の学位を取得するために必要な学費などを供与するものとなる。最大で修士課程15名及び博士課程2名のスリランカの将来を担う人材が自国の開発や発展に必要な各分野の専門的知識を習得し、帰国後には同国政府の開発課題の解決等に貢献することが期待される。

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