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在フィリピン日本大使館は、日系企業が運営に参画しているパンガシナン州のサンロケ多目的ダムを羽田大使が視察した事を発表した。
サンロケ多目的ダムは、2003年に完成した多目的ダムである。貯水量は東京ドーム700杯分となる約8億リューベ、流域面積が6,000平方キロメートル、年間総発電量は日本の一般家庭約30万戸の年間消費量となる10億kWhとなる。電力供給に加えて、年間21,000ヘクタールの灌漑用水・洪水対策・水質改善の役割を持っており、周辺コミュニティーに対する数多くのCSR活動も行っている。
このダムには、日本の丸紅と関西電力が管理・運営している。関西電力としては、サンロケ多目的ダムが初めて海外の発電事業に参画したプロジェクトである。関西電力は、社員を現地事業会社のサンロケパワー社に派遣し、建設中の施工管理や運転保守を中心に取り組んできていた。2006年からは、発電所のフィリピン人技術者を自社の研修施設に受け入れ、実務訓練や講義等を実施し技術やノウハウを伝承している。
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