ブルネイはクリスマスの規制に動く
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ブルネイでは国教がイスラム教ということもあり、クリスマスなどのキリスト教のイベントが派手に実施されていないこともあり、今まではこれらのイベントを表立って規制する動きはみられなかった。しかしながら、近年では少しずつクリスマスを祝う風習が浸透してきたこともあり、キリスト教関係のイベントを規制する動きが出始めている。
ブルネイの地元メディアは、首都バンダルスリブガワンでレストランやカフェに、政府関係者が訪れ、クリスマスの装飾を行わないように口頭で注意していた事例があることを報じている。この報道によると、政府関係者はシャリア刑法に抵触する恐れがあるためクリスマスの装飾を行わないように注意した。今回の注意は正式な書面での通知でなく、口頭のみの注意であった。
以前のニュースでも報じているが、ブルネイでは今年の5月1日から厳格なシャリア刑法を施行しており(厳格なイスラム教の教えを順守するブルネイ)、7月9日には外国のインドネシア人がこの刑法に違反したことで罰金刑が適用(ブルネイでシャリア刑法違反により外国人が初めて逮捕)されている。
今回のクリスマスの装飾を禁止する動きは、ブルネイの地元メディアだけでなく、海外の複数のメディアでも大きく報じられており、議論を呼んでいる。