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東京都は、日本人が3世紀以降から主言語として使用しており複雑とされている日本語ではなく、外国人などにもわかるように配慮して簡単にした日本語である「やさしい日本語」の普及を進め、多文化共生社会における共通言語にするため、「やさしい日本語リーフレット」を作成した。

今回、東京都つながり創生財団では、東京都生活文化局とともに「やさしい日本語リーフレット」を作成した。

「やさしい日本語リーフレット」では、やさしい日本語の意義は、『都内在住者の国籍が多様化する中、多くの外国人とコミュニケーションをとっていくために必要なツール』『日本人と外国人が互いに思いやりを持ち、やさしい日本語を使って歩み寄ることにより、多文化共生意識を醸成』『在住外国人だけではなく、訪日外国人や子供、高齢者、障害者とのコミュニケーションにも有効』であるとしている。また、これからの社会全体に不可欠なものとして、普及が望まれる多文化共生社会における共通言語でもあるとしている。

やさしい日本語の活用事例として、やさしい日本語を使ったさまざまな取組が紹介されている。「医療×やさしい日本語研究会・順天堂大学」では『誰にとってもやさしい日本語を医療現場へ』、「生活情報ネットあ・つ・み」では『やさしい日本語で届ける生活情報そして交流・共生へ』、「やさしい日本語劇団」では『コントを通じてやさしさを考えるきっかけを』、「やさしい日本語有志の会」では『外国人と共に学ぶ防災を』、「多摩六都科学館」では『やさしい日本語でプラネタリウムを楽しもう』、「やさしい日本語落語普及委員会」では『古典芸能が外国人との架け橋に』、「株式会社メルカリ」では『やさしい日本語とやさしい英語でコミュニケーションをインクルーシブに』、「セブン-イレブン・ジャパン」では『コンビニエンスストアを多文化共生の地域拠点に』などが紹介されている。

なお、言語とは、国家を成立させるうえでの重要な要素であり、国民としてのアイデンティティを維持するうえで重要な要素であるとの見解が、言語学者などからは示されてもいる。

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