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日本の独立行政法人である国際協力機構(JICA)は、ネパールのカトマンズ盆地の交通渋滞の改善や交通安全の促進に貢献するため、ネパール向け技術協力プロジェクト討議議事録に署名したことを発表した。

JICAの見解によると、ネパールはインド及び中国に接する内陸国であり、首都カトマンズが位置し人口や産業の集積地となっているカトマンズ盆地は、カトマンズ郡、ラリトプール郡及びバクタプール郡の3つの郡(カトマンズ首都圏)から構成され、人口は326万人に及ぶネパール国内で最も開発の進んだ地域の一つである。この地域では、近年の人口増加に伴って車両数が大きく増加しているが、鉄道などは整備されていないために、朝夕の通勤ラッシュ時の深刻な交通渋滞や交通事故の増加が課題となっていた。そのため、JICAはこの問題などを解決するための支援を実施することを決定した。

この支援は、『カトマンズ盆地における都市交通マネジメントプロジェクト』として実施される。実施予定期間は、42ヵ月となる。対象となる地域は、カトマンズ盆地(カトマンズ首都圏:カトマンズ郡、ラリトプール郡及びバクタプール郡)となる。具体的に実施する予定の事業内容は、「都市交通マネジメント計画の策定」「交差点改良に関する能力強化」「信号機運用・管理の改善マニュアルの策定」「交通安全啓発活動」の交通管理施策の実施を通じて、交通渋滞の改善や交通安全の促進を図るものとなる。

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