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日本の独立行政法人である国際協力機構(JICA)は、ベトナムにおける女性が経営する中小零細事業者の金融アクセスを改善するための支援として、「中小零細事業者向け女性金融包摂支援事業」に対する融資契約に調印した。

ベトナムの中小零細事業者は、全事業者の約98.7%、GDPの約45%以上、雇用の約63%以上を占めるとされ、社会経済において重要な役割を担っています。しかし、中小零細事業者の金融アクセスは限定的で、中でも女性経営者の金融アクセスは深刻な課題となっている。

そのため、JICAはこの課題を解決する支援を行うため、Vietnam Prosperity Joint Stock Commercial Bank(VP Bank)との間で、ベトナムの女性が経営する事業者を含む中小零細事業者向け貸付資金として7,500万米ドルの海外投融資による融資契約に調印した。

この融資は、2019年に日本政府が発表した「対ASEAN海外投融資イニシアティブ」に沿うものであり、その柱として創設された「アジア諸国向け金融包摂促進ファシリティ」を活用して実施される。また、三井住友銀行(SMBC)との協調融資であり、JICAの海外投融資再開以降、ベトナムにおける本邦民間金融機関との協調融資の第一号案件となる。この融資では、女性が経営する中小零細事業者に対する金融アクセス改善を通じ、ベトナムにおける女性の一層の活躍を支援する。

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