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ベトナムではTPPに伴い日本への米の輸出を検討しているが、現状でのメインの輸出先となっているアフリカへの輸出に危険信号が出ている。ベトナム経済省によると、2014年四半期のベトナムからコートジボアールやアンゴラといったアフリカへの米の輸出が2013年同時期よりも減少しており、その原因はタイやインドなどからの格安米という強力なライバルのせいとされている。
四半期ではタイは100万トン以上の米をアフリカへ輸出しており、これはベトナムの米よりも1トン辺りUSD5-10安い。一方でインドやパキスタンはベトナムの米よりも1トン辺りUSD30-40安いため、少量でも優位になっている。ベトナムの食物協会においては、ベトナムのアフリカへの米の輸出取り扱い高は63パーセント近く下がると述べている。これは国の輸出総額の7パーセントに達する。
ベトナム経済省の分析によると、支払い手続きもまたアフリカ市場への輸出が困難となっている要因だと述べている。アフリカの国々は限られた財政量のため、輸入の際にしばしば30-90日支払いを延期するので、高額な料金支払い期日の信用状の開設を拒む傾向にある。もう1つの欠点は双方の市場とパートナー企業の情報欠如が挙げられる。そのため、リスクを避けるため、ベトナムの企業は国際仲介業者を通してよく輸出するが、このために価格が更に高くなり、競合の価格が下がることに繋がっている。
そのため、ベトナムでは新たな米の輸出先を探しており、マレーシアやシンガポールに加えて日本への輸出の機会を伺っている。日本の大手米卸においても、取り扱いを検討している状況であり、日本においてもベトナムの米が食卓に並ぶ事もそう遠い事はではないかもしれない。
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