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ベトナムは中国との南シナ海の領有権問題を争って、ASEAN全体で対中国包囲網を実施する方針であったが、親中のラオス、カンボジアの反対もあり対中国包囲網は成功しなかった。そのため、独自にアメリカとの関係を深める方策を実施している。この様な状況のなか、アメリカのジョン・マケイン上院議員およびシェルドン・ホワイトハウス上院議員はベトナムに訪問し、グエン・タン・ズン首相とベトナムとアメリカの関係を深めるための会談を行ったことをベトナム政府は8月9日に発表した。
ジョン・マケイン上院議員はベトナム戦争において、捕虜となった経歴をもつ議員でもある。会談においては、政治・外交・経済・貿易・投資・教育・科学技術分野において両国間の関係を深めることを確認した。アメリカ側としては、特にベトナムのサイバーセキュリティ・水・環境保護を協力したい意向が示された。ベトナム側はベトナムの国家主権を守るためにも、アメリカの国防・安全保障力のサポートを必要としていることを首相は伝えた。
両上院議員は今回の会談を受けて、アメリカ議会にベトナムへの高度な兵器輸出禁止条項の解除を依頼することを発表しており、ベトナム政府の方策の成果が出ている。
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