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国際連合世界食糧計画(WFP)は「家族の食事写真コンクール(FAMILY MEAL PHOTO COMPETITION)」を実施しており、このグランプリにラオスの写真が選ばれた事を2月23日に発表した。この写真は、ラオスの高地に住む少数民族の家族が、新年を祝うためにパパと呼ばれる特別な食事を家族で楽しそうに準備している画像である。
WFPとは、飢餓のない世界を目指して活動する国際連合の食糧支援機関であり、各国に対して緊急時に食糧支援を実施している機関である。この機関では、途上国に対する飢餓対策として様々な施策を実施しているがこの施策の一環として、EU地域の市民が積極的に支援活動に参加する意識を高めるために、EU支部において今回のコンテストが実施された。
準グランプリにはフィリピン南部の写真が選ばれた。この写真は、2012年の大型台風(ボーファ)により大きな被害を受けた家族が、電力不足に苦しむ中でロウソクで夕食を楽しんでいる光景である。選ばれた理由として、ロウソクで食事をする画像は家族の親密さと温かさが伝わってくるなどが挙げられている。
オンライン投票で人々が選んだ大賞には、中部アフリカの内陸に位置するブルンジの写真が選ばれた。この写真は、ストリートチルドレンが食事をしている光景である。多くのストリートチルドレンは、親や家族がいないため定期的な食事をとれておらず、この子供達がよりよい社会生活を送るためには支援が必要である。
WFPは今回の結果を受けて、EU地域における支援の啓蒙活動を進めるとともに、途上国のストリートチルドレンなどへの支援を更に進め、世界から飢餓と慢性的な栄養失調を無くすことを目標として活動を進めていく事を表明している。
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