マレーシアのナジブ・ラザク(Najib)首相はおよび夫人(ロスマ・マンソール首相夫人)は、日本政府から公式実務訪問賓客として5月24から26日まで日程で招待されていた。5月25日にナジブ首相と安倍総理は、総理大臣官邸でマレーシアのナジブ・ラザク首相と首脳会談および晩餐会を実施した。
この首脳会談では、安倍総理大臣から「本年はアセアン共同経済体(AEC)が設立する重要な年でもあります。アセアン議長国を務めているナジブ首相に心から敬意を表したいと思います。両国の関係は、東方政策や緊密な経済関係を土台に政治・安保を含むあらゆる分野で緊密な関係を築づいています。今回の会談を通じて、両国の関係を強化していきたい。」との旨が述べられた。
ナジブ首相からは「本日は安倍総理にお会いできたことを嬉しく思います。また、日本に招待頂いた事も合わせて感謝致します。総理のもとで日本とマレーシアの関係を更に強化しようとしていることに感謝致します。今年はマレーシアはアセアン議長国を務めることからも、マレーシアにとっても非常な重要な年となっています。今年末にアセアン共同経済体(AEC)が設立される予定であることからも、日本からの支持・支援はアセアン全体にとって重要なことだと思っています。」との旨が述べられた。
共同記者会見で安倍総理大臣は「首脳会談では防衛装備協力を行うことで一致しました。また、海上保安機関への支援強化を通じて、海の安全でも協力していきます。地域の成長を共にけん引すべく、質の高いインフラパートナーシップの元で協力します。ナジブ首相には、新幹線導入への強い期待を改めてお伝えしました。未来の両国関係の基礎として、東方政策2.0を実施にうつすことにも合意しました。今後5年間で500人を日本に受け入れる東方政策2.0研修を開始します。ナジブ首相とは本日で5度目の会談となりました。今後、戦略的パートナーとして、地域と国際社会の安全と繁栄に共に貢献していくことを楽しみにしています。」と述べた。
この首脳会談では、両国の関係を戦略的パートナーシップに引き上げ、経済・安全保障・防衛・医療などの様々な分野での連携を強化することで合意した。新幹線の入札に関しては、日本の新幹線を導入することは明言されず、日本からは高い競争力を持った入札が行われることを期待するとナジブ首相は述べた。
最後にナジブ首相から、安倍総理によるマレーシアへの公式訪問の要望が伝えられた。
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