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ASEAN外相会議がマレーシアのクアラルンプールにおいて4日から開催された。この会議の開会式において、マレーシアの外務大臣は南シナ海の問題はASEAN全体で平和的に解決すべしという基本方針を示したが、フィリピンのアルバート・デル・ロサリオ外務大臣は中国を名指しで強く非難するとともに、南シナ海の問題は早急にASEAN全体で対応する事を呼び掛けた。
フィリピンの外務大臣は外相会議において以下の内容を訴えた。
・南シナ海の平和と安全を維持するためには多国間における共同での努力が必要である
・南シナ海の紛争は二国間のみの問題ではない
・中国が南シナ海で大規模な埋め立てを行っているが、これはこの地域の平和・安全保障を損なうものであるから即時に中止する必要がある
・この埋め立てにより、南シナ海の自然が破壊され、推定で年間US$300Mもの経済的損失をもたらしている
・中国が主張している領有権は歴史的な根拠があるものではない
・フィリピンの漁船などが中国からの妨害活動を受けている
フィリピンの外務大臣は結論として「今年末にASEAN共同体を設立することもあり、ASEAN地域全体の平和・安全を保つためには、ASEANの全ての国・人々が協力しあうべきである。」と述べた。
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