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日本の政策金融機関のひとつである商工組合中央金庫(商工中金)は、日本の中小企業の海外進出を支援する施策の「グローバルニッチトップ支援貸付制度」を活用し、暖房器具製造会社である株式会社千石のフィリピン進出を支援するため、民間金融機関と協調し必要資金の一部として1億2千万円を融資したことを発表した。
株式会社千石は、ストーブ、ヒーターなどの暖房器具を企画・設計・製造を一貫して実施する生産体制を強みとし、発熱効率の高いグラファイトを使用したヒーター製造では国内トップシェアを占めている企業である。また、生産・販売拠点を日本国内のみではなく、中国にも構えており、海外にも製品を提供していた。この千石では、アジアなどの海外市場のシェア拡大を図り、国内外における生産体制の見直しや自社ブランド製品の生産・販売を強化することなどを目的とし、フィリピンに生産工場を設立することとなった。商工中金では、千石の海外事業計画を評価したため、民間金融機関と協調のうえで必要資金を融資することとなった。
商工中金は、今後も国内外に設置している「中小企業海外展開サポートデスク」を通じて、資金・各種ソリューション・情報などの提供を行い、中小企業の戦略的な海外事業展開を支援していく方針であることを表明している。
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