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腕時計バンドやメガネフレームなどの精密部品加工業を営む日本精密株式会社は、自社が進めているASEANプロジェクトが順調に進行している事を発表した。
日本精密では、さらなる成長と飛躍を目指して日本企業の中でもいち早くアセアン地域に進出しており、1994年にベトナム工場を設立し現地での一貫生産体制を構築していた。ベトナムは中国よりも人件費が安いが上昇の傾向がみられているために、更なるコスト競争力をつける必要があった。そのため日本精密は、さらなる成長を目指して、アセアン地域内に生産拠点を構築し一大サプライチェーンを構築しする「ASEANプロジェクト」を策定していた。
このASEANプロジェクトでは、既存のベトナム工場では高付加価値を提供出来るように自動化などを実施し、カンボジアに工場を新設し労働集約型製品の生産移管を進める事を目標としていた。また、カンボジア工場の敷地内へ中国系メーカーを誘致し、カンボジア工場の敷地内における本格的な生産拡大を推進する事も目標としている。
このプロジェクトの一環として、国内時計製造会社に向けて腕時計バンドの安定的生産と継続的供給を行うことなどを目的として、カンボジア現地で100%子会社「NISSEY CAMBODIA METAL CO.,LTD.」を設立する事を決定している。日本精密は、今後もアセアン地域における生産を強化していく方針である。
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