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インドネシア運輸省は、首都ジャカルタと第2都市であるスラバヤを結ぶ既存のジャワ島を横断する鉄道を高速化する「ジャワ島北幹線鉄道高速化」を日本政府と協力の元で実施していく事を正式に発表した。

日本の石井啓一国土交通大臣がインドネシアに28日から29日に訪問していた。この訪問中にインドネシアのブディ・カリヤ・スマディ運輸大臣と会談を実施し、両政府間における運輸分野に関する協力を強化するとともに「ジャワ島北幹線鉄道高速化」を両政府の協力の下で実施する事に合意した。

インドネシア運輸省の発表によると、ブディ運輸大臣はこの案件に対する日本政府側の強い関心を歓迎し、詳細の協力方法は今後の関係者との協議により詰めていく事になると述べた。今後は日本の国土交通省・JICA(国際協力機構)・インドネシア国家開発計画庁・インドネシア運輸省などの関係者により話し合いが実施される見込みである。また、日本政府側はフィージビリティ・スタディの観点から既にいくつかの作業を実施している事も明らかにされた。

インドネシア政府は、日本政府との友好関係を考慮し、昨年にインドネシアの首都ジャカルタとバンドンを結ぶ高速鉄道建設を中国政府が受注した事に対する見返りとして、「ジャワ島北幹線鉄道高速化」の協力を日本政府に提案していた。日本政府側も前回の案件の際には不透明な選定プロセスがあったとしてインドネシア政府側には強い懸念を伝えており、今回の協力案件に関しても前回の案件と同様のケースとならないように警戒しながらの話し合いを続けていた。話し合いを続けた結果、日本政府側のこれらの不安が解消されたために、両国は協力する事に正式に合意した。

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