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東京地下鉄株式会社(東京メトロ)は、ベトナムの都市鉄道機能向上に貢献するために、都市鉄道コンサルティングを行う現地法人を設立し4月1日から営業を開始する事を発表した。
ベトナムでは人口が増加し都市部に人口が集中する一方で、交通インフラが整備されていないために都市部では深刻な渋滞が発生している。特にハノイ市においては、今後も渋滞が悪化する事が予想されているために、運輸交通マスタープランに基づいた都市鉄道路線の建設が進められている。日本政府もこの鉄道整備の支援を実施しており、東京メトロはJICA(国際協力機構)を通じて「ベトナム国ハノイ市都市鉄道規制機関強化及び運営組織設立支援プロジェクト」を受注し、都市鉄道運営会社の設立を支援していた。その後も、この都市鉄道運営会社との協力関係を続けていたが、ベトナムにおいて更なる事業展開を図るために、現地法人を設立する事を決定した。
設立する現地法人は「ベトナム東京メトロ 一人有限責任会社(Vietnam Tokyo Metro One Member Limited Liability Company)」となり、ベトナムの首都のハノイ市に設立される。資本金は425万USドル(約5億円)となり、会長に東京メトロの専務取締役、社長に東京メトロの国際業務部課長がそれぞれ就任する。今後はこの現地法人を通じて、ハノイなどのベトナム全体の都市交通機能向上に貢献するための都市鉄道コンサルティング業務を実施していき、日本とベトナムの友好関係の強化に繋がる活動も実施していく方針である。
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