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日本政府はフィリピンにおける海上警備能力を向上させるために10隻の巡視船を供与する事を決定しているが、3隻目の巡視船がフィリピンに到着し就航する事となったために、就役式がマニラ港のフィリピン沿岸警備隊の本部において開催された事を発表した。
この巡視船供与は円借款事業(供与限度額:187.32億円)の「フィリピン沿岸警備隊海上安全対応能力強化事業(Maritime Safety Capability Improvement Project for PCG)」として2013年12月に締結されていたものに基づくものである。この事業ではフィリピン政府に合計で10隻の40m級巡視船を供与する事を約束しており、既に2隻の巡視船を供与していた。新たに3隻目の巡視船が完成しフィリピンに到着したため、就役式が開催される事となった。
3隻目の巡視船は「MALAPASCUA(マラパスクア)」と命名され、就役式には日本大使やフィリピンの運輸大臣・下院議長等が参加した。式典では運輸大臣と議長から、供与された巡視船の重要性が述べられた。残りの7隻の巡視船は、2018年までに順次供与される予定である。
日本政府は、南シナ海問題で中国政府と争うフィリピン政府を側面から支援していく方針であるため、今後も同様の支援を積極的に実施していく方針である。
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