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日本の国土交通省は、日本にとって最重要な海上輸送路の安全確保を行う事を目的として、マラッカ・シンガポール海峡でインドネシア・マレーシア・シンガポール・日本が共同測量調査を行う旨の覚書を締結した事を発表した。

マレー半島とスマトラ島と隔てるマラッカ・シンガポール海峡は、アジア地域と欧州・中東を繋ぐ重要な海峡である。日本にとっても、輸入原油の8割が通航する国際海峡であるために、日本政府は1996年から1998年にJICAと沿岸3カ国(マレーシア・インドネシア・シンガポール)と共同水路測量を行い、海峡の海図を作成していた。しかしながら、この海図は作成から20年近くも経過し、複雑な潮流による海底地形の変化で浅瀬等の危険箇所が現れていた。そのためシンガポール・マレーシア・インドネシア・日本は、2014年に再度の水路測量調査事業を実施する事を決定していた。なお、緊急に測量を行う必要がある箇所は、フェーズ1として2015年から2016年にかけて先行実施していた。

フェーズ1が完了した事に伴い、フェーズ2として30m 以浅の海域に関しての調査をフェーズ2として実施する事となった。フェーズ2では、「日・ASEAN 統合基金」を活用する形で進められる。日本側は、公益財団法人マラッカ海峡協議会が実施機関として事業の進捗・資金管理を行い、日本の民間事業者が測量を実施する。

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