パッケージ印刷企業のベトナム進出を支援

このページの所要時間: 19

日本政府が出資する政策金融機関であるJBIC(株式会社国際協力銀行)は、ベトナムに進出しパッケージ関連の印刷や販売等を行う事を企図する共同精版印刷株式会社を支援するために、ベトナム進出に必要となる資金を融資する事を発表した。

共同精版印刷株式会社は、1942年に設立された企業であり、出版印刷・伝票類・見積書等の帳票物の印刷や販促や取扱説明書等のカラー商業印刷ならびに販売等を行っている。この共同精版印刷ではベトナム進出を進めており、2016年1月にベトナムハノイ事務所(Kyodo Seihan Printing VN Co., Ltd.)を設立し、10月にベトナムハナム省工場(VN Kyodo Seihan Printing Co., Ltd.)を設立している。これらの拠点を通じて、ベトナムの衣料品・食料品パッケージ印刷事業を拡大させる事を狙っている。JBICでは、この共同精版印刷の事業展開が日本産業全体の国際競争力の向上に貢献するものと判断した事から、融資を実施する事を決定した。

今回の融資は、南都銀行との協調融資による実施される。JBIC分の融資は1,380千米ドルとなり、共同精版印刷のベトナム展開に使用される。JBICは今後も、日本の中小企業のアセアンやアジア地域などの海外進出を金融面から支援していく方針である事を表明している。