中国との南シナ海の領有権問題を争ってベトナムとフィリピンが共闘
このページの所要時間: 約 1分6秒
ベトナムとフィリピンは南シナ海の領有権問題を中国と争っているが、両国は対中国に向けて協調して対応していく方針を更に強めている。フィリピンのデル・ロサリオ外務大臣(H.E. Mr Albert F. del Rosario)は7月2日にベトナムのハノイへ訪問し、ベトナム副首相兼外務大臣ファムビン・ミン(Pham Binh Minh)と会談を行った。
この会談では、両国の間で漁業、海洋、防衛・安全保障、貿易、投資などの多くの分野での協力を推進することに合意した。推進するにあたり、合同委員会を設置し、ロードマップを策定し、より高いレベルのパートナーシップを進めることも合意した。
会談の中では中国との南シナ海の領有権問題についても意見交換しており、1982年に国際連合にて定められた「海洋法に関する国際連合条約(UNCLOS)」に基づき緊急にかつ平和的な手段にて解決することも話し合われた。また、両大臣はこの問題に対して「南シナ海での開発に関するASEAN共同声明」および「南シナ海に関するASEAN 6点の原則」に基づいて解決する事も再確認した、
ベトナムとフィリピンは今後も対中国に向けての協力を強めているが、中国側も強硬な姿勢を崩していないため、今後も南シナ海の領有権問題は収まりそうもない。