日・ベトナム首脳会談、対中協力で新造巡視船の供与へ
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日本政府とベトナム政府は、安倍内閣総理大臣とチャン・ダイ・クアン国主席による日・ベトナム首脳会談をペルーの首都リマで20日に実施した事を発表した。
首脳会談で両者は「TPP」「日本の天皇皇后両陛下のベトナム訪問」「経済協力」「南シナ海問題」などに関しての話し合いを実施した。
TPPに関しては、自由貿易の流れを止めるべきではないとの前提の元で、それぞれ国内手続きを進めていく事で合意した。ベトナム政府では、アメリカ国会が年内のTPP批准を行わない見通しとなった事を受けて、ベトナム国会においても批准しない事を決定していた。しかしながら、今後のアメリカ国会や日本国会の動向によっては、ベトナム国会においてもTPP批准を再承認する可能性との回答が行われた。
来年春に予定している日本の天皇皇后両陛下のベトナム訪問に関しては、二国間において非常に重要な行事であるとの認識で一致し、両国政府の調整を引き続き実施していく事で合意した。
経済協力に関しては、日本はベトナムにとっての最大の援助国であり、今後も支援を継続していく事で合意した。日本政府からは、日本企業からの更なる投資を呼び込むためにもベトナム政府側の投資環境を整備するよう要請した。
南シナ海問題に関しては、この紛争は法の支配の元で平和的に解決されるべきとの認識で一致し、引き続き連携して対応していく事で合意した。ベトナム政府からたび重なる要請を受けている新造巡視船の供与に関しては、実現に向けての準備を進めていく事を安倍総理は約束した。