ベトナムは中国に対抗して南シナ海での軍事拠点化を推進

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アメリカのワシントンD.C.に本部を置く民間のシンクタンクである戦略国際問題研究所(Center for Strategic and International Studies:CSIS)は、ベトナム政府が南シナ海で不当な開発を進める中国政府に対抗するために、ベトナム側が実行支配しているスプラトリー島において滑走路を延伸している事を発表した。

CSISが実施しているアジア海洋透明性イニシアチブ(AMTI)では、スプラトリー島の衛星画像の分析を進めている。今月15日に最新の画像を分析した結果、滑走路を延長させ、新しい格納庫を建設している可能性が高い事が明らかになった。分析によると、従来の滑走路は760mであったが、1000m程度まで拡張された事が確認されており、今後は1200m以上に拡張する可能性があるとしている。建設を進めている格納庫は、ベトナム空軍の海上偵察機と輸送機を格納する事が可能となる。

しかしながら、中国政府側が開発を進めている人口島においては、ベトナム政府の軍事拠点化を上回る拡張を進めている。中国側の人工島では既に24基の戦闘機を格納出来る状態となっており今後も更なる拡張を進めていくため、ベトナム政府側が軍事拠点化を進めても、中国政府との差は開く一方となるとみられている。