商工中金がマンホール製造メーカーのベトナム展開を支援

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日本の政策金融機関のひとつである商工中金(商工組合中央金庫)は、マンホール・車止め・住宅排水用の異形管等の鋳物製品メーカーである伊藤鉄工株式会社のベトナム展開を支援するために融資を実施する事を発表した。

伊藤鉄工株式会社は、マンホール製造で国内シェア 10%を占める企業であり、2007年からベトナムに進出し現地生産を開始していた。この伊藤鉄工では、増加する海外需要を取り込むため、ベトナム現地法人の生産設備を増強し、ベトナムをはじめとする東南アジア向けに住宅排水用の異形管やマンホール等の販売を強化する事業計画を策定していた。このベトナムにおける事業展開を商工中金が高く評価したため、「グローバルニッチトップ支援貸付制度」を適用し、融資を実施する事を決定した。

今回の融資は商工中金と埼玉りそな銀行との協調融資により実施される。両行はそれぞれ1億円ずつ融資を行う。商工中金は、今後も国内外の中小企業海外展開サポートデスクを通して、資金面のみならず各種ソリューション・情報提供等を行い、企業の海外事業展開を支援していく方針である事を表明している。