商工中金がイチハシ金属工芸のベトナム展開を支援
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日本の政策金融機関のひとつである商工中金(商工組合中央金庫)は、金属製建材をカスタムメイドで製造している株式会社イチハシ金属工芸のベトナム展開をサポートするため、1億5000万円の融資を行う事を発表した。
商工中金では、日本の中小企業の海外進出を支援する「グローバルニッチトップ支援貸付制度」を実施していた。この制度は、規模小さいが特定の分野において世界的にも優れている企業の海外進出を支援し、日本全体の産業力を向上させる事を目的としている。
株式会社イチハシ金属工芸は、空港・駅・ビルなどの大型施設の内外装に用いる金属製建材をカスタムメイドで製造しており、日本国内の有名ランドマークにおいてもイチハシ金属工芸製の製品が使用されている。この企業では、設計から加工までを一貫生産する体制を持っており、24 時間稼働の国内工場を抱えていることからも、顧客からの様々なニーズに対応可能な高い技術力と生産力を持っていた。2014年にはベトナム現地法人(ICHIKIN SAIGON STUDIO ONE MEMBER CO.,LTD)を設立し、ベトナムでの現地生産を開始していた。
イチハシ金属工芸では、今後増加するとみられている海外からの需要に対応するために、このベトナムにおける生産力を向上させるために約3億円をかけて新工場を建設する事を決定した。商工中金では、この方針は日本の産業力向上に繋がると判断したことから、地域金融機関と協調してイチハシ金属工芸に1 億 5 千万円を融資する事を決定した。