ベトナムはブルネイから南シナ海での支持を取り付けられず

• 29 8月 2016

ベトナム政府は、ベトナムの実質的なNO.2であるチャン・ダイ・クアン国家主席がブルネイに訪問し、ハサナル・ボルキア国王との会談などをバンダルスリブガワンで実施した事を発表した。

会談で両者は、現在の良好な関係を祝福するとともに、今後もこの関係を発展させていく事で合意した。来年は国交樹立25周年を迎えるため、祝福イベントを共同で実施していく事にも合意した。両国間の相互理解と信頼を強化するために、2025年までに両国貿易取扱額を5億ドル程度まで伸ばす目標を設ける事にも合意した。今後は漁業・農業・石油・ガス・労働・教育・交通・観光などの分野における協力を進めていく事で合意した。防衛協力の一環として、国境を越えた犯罪には共同で対応し、犯罪人引き渡し協定などを設ける事も検討していく事に合意した。国際会議やASEAN会議などにおいては、お互いをサポートし合う事にも合意した。

南シナ海問題に関しては、ブルネイ政府が中国政府に配慮したためか、オランダのハーグ仲裁裁判所の判決への言及や中国批判などが述べられる事は無かった。南シナ海問題は、地域の平和と安全を守るために行動規範を作成し平和的に解決していくべき、という事で両者は合意した。