ドイツ国務長官とベトナム副首相の会談により両国の関係が強化される
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ドイツのマルクス国務長官が、17日にベトナムのファムビンホーチミン副首相と会談した事をベトナム政府は発表した。
ベトナムは中国と南シナ海の領有権問題で争っている事に関連し、東南アジア地域のフィリピンなどとの関係強化を図っている。対中国活動の一環として、ドイツとの関係も強化するために、今回の会談が実施される事となった。
ドイツの立場としては、1982年に国際連合にて定められた「海洋法に関する国際連合条約(United Nations Convention on the Law of the Sea)」に基づき、平和的に南シナ海問題の解決することを提言した。この条約には中国・ベトナムともに批准しており、日本も批准している。160カ国以上が批准しており、本条約が世界的な基本ルールとして認知されている。
ドイツとベトナムの関係は、来年の2015年に国交40周年を迎えるため、両国の関係を更に強化していく方針に合意した。経済、教育、訓練、科学技術などの様々な分野における二国間の関係を強化し、互いに成長していく事としている。二国間関係を強化するための具体的な方策としては、ホーチミン市の地下鉄2号線の入札に加えて、ベトナムおよびドイツの大学などで各種プロジェクトを実施させる事としている。
マルクス国務長官はドイツからベトナムに対して、エネルギー、環境、職業訓練などの分野における政府開発援助(ODA)を提供し続けることを約束しており、ベトナムとドイツの関係は更に深まりそうだ。