JICAはベトナムの浄水処理施設の整備を支援
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独立行政法人である国際協力機構(JICA)は、ベトナムで人口が3番目に多いハイフォン市における浄水処理能力を向上させることなどを目的として、21億9,600万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結したことを発表した。
ベトナムでは、経済成長と共に都市部の人口が増加しており、人口が3番目に多いハイフォン市では浄水処理能力の向上が喫緊の課題となっていた。特に、ハイフォン市では給水率が90%以上に達しているが、市内にある最大規模のアンズオン浄水場では、水源である川へ生活排水が流入している事に伴って、原水汚染が深刻な問題となっていた。この汚染水への対策として、大量の凝集剤や塩素を使用しているため、浄水処理に課題を抱える事となった。そのため日本政府は、ハイフォン市のアンズオン浄水場の浄水処理能力の安定化及び塩素注入量の低減を図ることを目的とした支援を実施することを決定した。
今回の支援は、約30ヵ月に渡り実施される長期の支援となるが、この支援が完成した際には、ハイフォン市の住民が安全な飲料水を供給することが可能となる見込みである。