アメリカとベトナムは過去の遺恨を乗り越えて対中国で協力
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ベトナム政府は、5月頃にアメリカのオバマ大統領が訪問する事が決定したことを正式に発表した。両国はベトナム戦争により大きな遺恨を残していたが、対中国という共通の目標を元に、協力を進めることとなった。
ベトナム政府の発表によると、両国の間では不幸にもベトナム戦争という悲劇が発生していたが、両国はこの問題を過去のものとして乗り越えている。オバマ大統領のベトナム訪問は、ベトナム政府および国民が望んでいることであり、歴史的な訪問となることからも、国を挙げて歓迎する。オバマ大統領の訪問日時および訪問先は、現在調整中であるが、首脳会談のみならず、ベトナムを深く知ってもらうために、各地の世界遺産なども視察して貰う予定である。
この訪問に先立ち、15日に実施された両国の首脳会談では、ベトナム政府からアメリカ政府へ様々な要望が行われた。中国政府が実施している南シナ海における人工島の建設などを即時に停止させるために、アメリカ政府にあらゆる手を打つように求め、アメリカ政府も国際法に基づき平和的に解決することを前提とするが、協力を惜しまないことを約束した。この問題に関連し、ベトナムの軍事力を向上させるため、アメリカ製の高度な軍事武器の輸出を更に進めることにも同意した。また、ベトナム国内の農産業の発展のために必要となる農業技術の提供を依頼し、アメリカ政府も大筋で同意した。